「韓国は日本の金型技術の90%水準へ」
 
〜金理事長インタビュー〜
 

 3月15日から19日まで、韓国のCOEX展示場で開催された「国際金型と関係機器展」において、韓国金型工業協同組合理事長の金学権氏に、今回の金型展との韓国金型産業の現状に関してインタビューした。(インタビュア:(有)アイ・ディー・オー・デジタル出版 井戸潔)


―この金型展は2年に1度開催されますが、今回の展示会は、前回と比較するとどんな状況ですか。
 

金理事長

 出展状況は220社で99年に比べて出展社数では7%程減少していますが、小間数では前回の480小間から530小間と1割ほど増加しています。国別では韓国、日本、アメリカ、ドイツ等が増えて99年は65社から今回は75社と15%増になっています。
 

―今回の展示会の目的や期待は?
 

金理事長

 やはり、韓国の金型について、内外共に広く現状を知っていただくことと、国際展を意識して多くの海外バイヤーの関心を引くような出品内容とするよう努力を致しました。このため、この展示会を通して国内の金型・工具・関連機器産業を育成し、需要の創出と輸出の増大を図り、先進技術や情報交流を行うことを大きな目的としています。展示会期中に多くの海外バイヤが参加されているので、「輸出商談会」を企画しました。日本、アメリカ等8か国から80数名の方々と国内の金型メーカーとが商談に入り、手応えがありました。
 

金理事長

―今年度の主な事業で国際的な行事はいくつか考えられていますか。
 

金理事長

 やはり、国内景気が思わしくないので、輸出に力を入れます。まず、6月下旬に「米国金型市場開拓団」を派遣します。東京では9月26日から「東京韓国部品産業展」に参加します。ヨーロッパへは11月26日から始まる「ヨーロッパ金型展」に参加して輸出商談会を開催する予定です。
 このように米国・欧州・日本に対して韓国金型の存在を積極的にアピールいたします。国内だけにとどまらず、金型とその関連技術についての情報を吸収し、世界の金型需要市場の変化を敏速に国内の金型企業に伝え、世界金型市場において、韓国金型の優位さを維持する努力が必要です。
 

―韓国の金型技術の水準をどのように評価していますか。
 

金理事長

 金型の種類や国内の金型企業の規模・設備保有現況・技術者の熟練度等により、技術水準に差があるので、正確な技術評価はできませんが、日本の金型技術の水準を100%とすれば、既に90%くらいは行っていると見ています。これは韓国金型が世界の主な産業先進国に輸出され、その実績から判断しています。また、アジアの中では台湾・香港・シンガポールの金型技術水準は、一般に韓国と差が無いのではないかと思います。
 

―これからの協同組合の取り組みは如何でしょうか。
 

金理事長

 韓国金型は着々と力を付けています。世界をマーケットにして品質・納期・価格共にお客様に満足していただく努力を不断からして、既に金型生産額の30%を輸出するようになりました。また、現在、金型専用の電子商取引システムを開発・普及する取り組みもしています。
 

―ところで、金型の生産状況についていかがですか。
 

金理事長

 金型生産統計は別のデータで見ていただくとして、2000年度の実績は約25640億ウオン(推定値)で前年対比3.2%の減となりました。これは自動車の新モデル開発がなかった影響です。しかし、家電・通信機器の金型需要は多少ですが、増加しています。
 2000年度の品目別では、プラスチック金型が、'99年度対比で9.8%、プレス金型0.7%、そのほかの金型1.1%減少しました。ダイカストだけは7.9%の増加をしています。


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